まとめ~あなたにしかできない人生を手に入れる「フランス式アロマライフ」

私がはじめてアロマセラピーと出会ったのは、30歳代後半でした。
仕事が忙しくなると同時に生活も不規則になり、
体力気力が回復するのに時間がかかるようになりました。

健康的な食生活にはハーブを取り入れるといいと、
仕事で出会った読売巨人軍の選手の食事指導をされていた
管理栄養士の本多京子先生に紹介されて通ったスクールで
初めてアロマセラピーと出会ったのです

ハーブだけではなくアロマセラピーも学ぶことにしました。
アロマの香り漂う教室に入るだけで幸せな気持ちになり、
はじめて飲むハーブティに感動し、
精油を入れて作るクラフトは、
自宅で使うことが楽しく仕方なかったことが鮮明によみがえります。

香りに包まれると、
会社での役割、家庭での役割、仲間内の役割・・・・
そんな役割から解放されて、
素の自分(ありのままの自分)に戻れました
それはとても幸せな時間でした。

アロマクラフトは、その幸せな気持ちに浸るために日常的に使い続けていました。
最初は、アロマセラピーを仕事にしようなんて考えず、
忙しくて不規則な自分に必要なアイテムという存在でした。

その後、別の職場に異動となりました。
絵にかいた男性社会、そして大きなアクシデントに見舞われ、残業続きの日々。
深夜に食事をし、朝ご飯を食べず機能性食品と珈琲を片手にスタートする毎日。
体調不良に陥りながらも、本来の自分はこんなことで倒れたりするはずがないと
自分に言い聞かせながら、頑張り続けました。
アクシデントがひと段落した時に思いきって休暇をとり、
大好きなフランスへ旅行をしました。

ここに私の運命を変える出来事がありました。

誰もいない午後、音楽を聴きながらフランスオートサヴォアの
牧草地の先に連なる山並みを眺めていた時に、
突然、涙が込み上げてきたのです。

これまでの人生、仕事や家族、取引先に至るまで周囲の目を気にしながら、
自分よりも周りの人たち、仕事を優先してきた私。
自分がおかしたミスでもないのに毎日毎日残業を続けていることがばかばかしくなりました。
「こんな人生は辞めよう」、
ふと心に浮かびました。

オートサヴォアから眺める山並み(フランス)

とは言え、定期収入を失うことが不安でした。
気持ちのままにすぐに仕事を辞めることができず、その後も約2年間、働きつづけました。
でも視線はその先をみていました。

フランス旅行で心に決めた退職の日まで密かに貯蓄をはじめたのです。
もちろん、それはアロマセラピーを仕事にするために必要な開業資金、私は強く心に誓ったのです。

私は、フランス旅行で「こんな人生は辞めよう」と浮かんだときから、
アロマセラピーを仕事にしようと考えていたのです。

フランスの生活とアロマセラピーには、素晴らしい共通点があったからです。

【食事が大切にされるフランス】

朝は軽めの食事ですが、昼と夜は必ずテーブルセッティングをします。
クロスをかけ、ランチョンマットを敷き、
ナイフ・フォークにワイン用・水用のグラスをセットし料理のために皿を温めます。
メインディッシュによってワインを選びます。

大皿に盛った料理を自分がたべたい分だけ自分の皿に盛ります。
食後にはチーズとフルーツ、そして場所を移動してコーヒータイム。
毎回、この繰り返しです。

日常の中に、ひと手間をかけることで生活を楽しみ、
人生を楽しんでいる、と感じられました。

また、フランスは農業国です。
夕方になると放牧された牛が自分の寝床に還るときは自動車や人よりも牛を優先します。
牛が大切にされる、食事が大切にされる、私たちが生きるうえで大切なことを教わりました。

日常の食卓

道をふさぐ牛の群れ

【自分らしさを失わないフランス】

スーパーに買い物に行くとおしゃれをした高齢の女性に出会います。

きれいな色の口紅をつけていたり、可愛らしい髪留めをしていたり、
さりげなくブローチをつけていたり、自分らしいおしゃれを楽しんでいます。

女性らしく装い、自分らしいおしゃれを楽しむ様子が見えます。
決まったおしゃれではなくそれぞれが工夫をしている点にはっとさせられることも多いです。
おばあちゃん、おばさん扱いはせず、女性は女性として、

人として尊重される、思いやりのある国なのです。

【アイデアを発揮して生活を楽しむ】

フランス人のクラフト好き・手作り好きという面も見逃せません。
日本でいうとⅮIYや手芸品店には
いつもたくさんの女性たちが、大人だけではなく、子どもたちの姿も多くみられます。
アイデアや創意工夫をこらし、インテリアやファッションを楽しむフランス人女性。

フランスにマリークレールという女性向けの雑誌があります。
この雑誌にはマリークレールイデーという雑誌も発行されています。
イデーというのは、フランス語の「アイデア」です。

まさに、インテリア・ファッション・料理・園芸・アートなど
アイデアに満ちた記事で構成され、
毎号、テーマに合わせたテーマカラーの編集も見どころです。

フランスで感じた人生の生き方とは、年齢によってあきらめたりしない女性たち、
おしゃれを楽しんだり、趣味を楽しんだり、
カフェでおしゃべりしたり人生をおう歌しています。

自分のアイデアと工夫をこらして楽しむライフスタイル、
お金で解決するのではなく、
オリジナルとか創意工夫をすることが大事されています。

そして食事にかける時間とエネルギーが大きく、
料理別にワインを選び、時間をかけてゆっくり味わう、

人生の過ごし方のヒントがそこにありました

フランス式アロマライフ ワインの会

合唱団の練習風景。80代の女性も元気に歌う

アロマセラピーは、私を社会の役割、
枠組みから解放して「素の自分(ありのままの私)に戻してくれる」
フランス式ライフスタイルは、
「自分らしく生きることを肯定してくれる」

これまで周りの人や仕事を優先してきた私にとって、
「自分」を中心に生活をすること、
人生を楽しむことは、
素晴らしく輝いて見えたのです。

2016年9月にイベント会場でアロマカードリーディングを実施しましたが、
後日、お二人の方からアロマセラピーの基礎を学びたいとリクエストがありました。

動機は、アロマセラピーを学び誰かの役に立ちたい、
特に立ち止まって前に進めない人の背中を押すにはアロマセラピーがよいと思う、
さらにそのことが後進の育成につながるのではないか。
ということでした

たった20分ほどのリーディングでアロマセラピーに
興味を持ってくださったことは、とても嬉しかったです。

その後毎月1回、レッスンに通って来られる生徒さんたちは65歳を過ぎていました

会話からお二人の日常が聞こえてきます。
高齢のお母様との暮らし、お孫さんや娘さんのこと、
ご主人、ペットの世話まで常に忙しく時間が過ぎているようです。

レッスンでは、精油の説明をした後にクラフト
(精油を用いたローションやルームコロンなど)を作り、
持ち帰っていただきました。

若返りの水とも言われるハンガリーウォーターをうれしそうに作り、
モイストポプリを作りながら、
「これは友だちに見せることができるわ!自慢しちゃおう」
と喜び、
防虫用のサシェを作るときには、
「あなたはこの色が嫌いよね」
と言いながら布地を嬉々として選んでいきます。

その様子は、まるで少女時代に
同級生が仲良く机を並べて学んでいる姿と重なります

ワクワクしながら学び、自分で選んだ香りやお気に入りの布を選び、
アロマクラフトを作っていきます。
持ち帰った後も自宅でクラフトを楽しんでいるようです。

これまでの人生で家族や周りの人たちを優先してきた彼女たちが自分を優先でき、
それを自分に許せる時間。

生徒さんたちのワクワクする様子は
かつての自分がアロマセラピーと出会った時と重なります。
持ち帰ったアロマクラフトを使うことが楽しい、
好きな香りに包まれて幸せを感じることです。

日常にほんの少しの潤いと幸せを・・・・

これがフランス式アロマライフで手に入る素の自分にもどる方法であり、エッセンスです。

きっとあなたの心にもほんの少しの潤いが生まれると信じています。