フランス式アロマライフ研究会です。
今日は、一冊の本をご紹介したいと思います。
それは、高田造園設計事務所代表高田宏臣さんの著書「土中環境」です。
2022年4月、武田の杜を散策する機会がありました。
雑木林のような樹々、下草も花を咲かせていました。
この森は、20年間かけて杜として見守られてきました。
この森の再生に携わる人から、杜の再生について話を聞きました。
20年が経った杜は、まだ再生途上だそうです。
目に見える杜、目に見えない杜を支える土壌。
草木や菌類、多種多様な動物、そして土壌の中には、微生物などが循環する調和した状態が森をささえています。
遠目には、緑に覆われながらも、荒廃して心地よさを感じない杜もあります。
森林植物の多様性や、植物同士の階層上の住みわけも崩壊した森もあるといいます。
身近な森にある草木が育っていくには、目に見えないバランスと循環の上で成り立っていることを知ると、杜の再生も時間がかかることが何となくわかるようになります。
ハーブや精油の元となる植物も目に見えないバランスと循環の上に成り立っていると思うと、土壌の大切な役割へと思いをはせることになります。
見えないものの存在を感じることが大事だと思う土中環境です。